今回は実際の画像を使ってGradeノードの使い方について解説します。内容についてはFoundryのビデオにあるGradeツールの解説です。Gradeノードは単純に一つのイメージをカラコレすることもできますが、片方のイメージをもう片方のイメージに合わせるときに非常に役に立ちます。
NUKE Basic Workflows Colour Correction
まずblackpointでソースレイヤーのshadow部分を選択します。次にwhitepointでソースレイヤーのhighligh部分を選択します。実写素材にはグレインがあるのでshift+cmd+クリックでエリア選択しましょう。
続いてliftでターゲットレイヤーのshadow部分を選択します。次にgainでターゲットレイヤーのhighlight部分をせんたくします。
liftとgainのカラーを調整してターゲットの色に合わせていきます。
このように簡単にshadow、highlightを合わせることができます。
ここで黒レベル、白レベルを合わせるときの注意点をひとつ。人間の目は明るいところよりも暗いところのほうが敏感に感じることができます。そのため前景やCGと背景の黒レベルがずれていたりするとすぐに違和感を感じてしまいます。
こちらの画像は一見あっているように見えますが、Luminance表示にしてViewer gammaを3.0に上げると問題が見えてきます。口の中に0のピクセルがあります。
liftを調整して黒レベルを合わせましょう。
これはCGと実写を合成する時も同じです。CGでは色の値が0になるピクセルが存在することがありますが、実写の素材では 黒レベルが0になることはほぼありません。
NukeではViewer gammaを調整して画像を確認することができるので常に気をつけておきましょう。
AfterEffectsでもレイヤーの一番上にレベル補正をかけた調整レイヤーをのせることで確認することができます。
このようにGradeノードは使いこなすと非常にパワフルなツールです。
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